ステートメント

日本では、昔から家が新築されると人びとが集まり、華やかに祝宴が催される。

新しく建てられた家で、何代かの家族が生活するが、年月は流れ、やがては人がいなくなり、使われなくなることも多い。そして、かつて華やかに催された祝宴の場所は、取り壊されていく。

やがて壊される家は、人生の最後を迎える人間と同じように感じられる。

どのような栄華を誇った人物も、年月は流れ、例外なく死を迎える運命にある。

この世は無常であり、万物は移ろいゆく。

私の絵は、建物を通して人間の人生そのものを描いているのである。